学校ってどうして変なの?大学職員の日記

学校の文化や制度が変だと、よく言われています。なぜ変なのか、学校の中から考えてみます!

これからの大学受験

こんにちは。ダーツーです。

 

今日は大学入試について書いていきます。

 

今の親世代の方々は、恐らく多くの方が、高校もしくは大学(短大)で一般受験を経験されたと思います。

一般受験とは、いわゆる1回の入試の成績で合否判定するものですね。

 

これについては、昔から賛否両論言われています。

賛成派:受験という目標に向けて頑張った成果を出せる。

反対派:たった1度の試験ではチャンスが少ない。当日に熱を出したらどうするんだ。

というのが一般的。

 

ここではその良し悪しについては議論しません。

 

さらに言えば、読者の皆さん(友人含む)の中で、

推薦入試を使った人も多くいると思います。

指定校推薦が昔からあるもので、AO入試なんかも増えてきていますね。

 

さて、今日の記事は、この推薦入試の入学者数が、一般入試の入学者数を上回ったというお話です。

 

色々なところでコロナ禍による受験業界への影響が言われていますが、その影響を大学業界も大きく受けました。

 

昨年までは一般受験重視(入学者が一般受験の方が多い)の体制をとっていた大学が大半でしたが、

2021年度入試にこれが逆転しました。

いわゆるMARCHクラスでも推薦入試の方が多くなっています。

 

それに伴い、今後大学受験は大きく変わってきます。

特に現在小学生くらいの子どもを持っている親御さんには影響が大きいです。

 

具体的にはどうなるかというと、一般入試から推薦入試への比重が大きくなるにつれ、

評定平均など、普段の学校生活が重要視されるようになってきます。

 

一説によれば、2000年代に入って不良が大きく減ったのは、

高校受験で推薦入試の枠が大きく増えたからと言われています。

つまり、内申点が重要になってきたので、不良にならなくなってきたわけです。

 

これが大学受験にも広がります。

特に高校生になると、学外活動が盛んになりますので、

レベルの高い大学を目指すには、都道府県や国レベルで行っているプロジェクトに参加したことがあることが大きなアドバンテージになります。

留学経験なんかも有利になりますね。

 

そして、そういったプロジェクトは往々にして広報活動をしっかり行う予算が潤沢にありません。

わかりにくい自治体のHPを探したりしないとたどり着かないことが多いです。

 

個人的な意見ですが、これを探すのは親がしてあげるべきだと思っています。

子供の関心事を知り、それを刺激するプロジェクトを探す。

応募するかどうかは子供次第。

というのがこれからの大学受験であり、親子関係になると思います。

 

まず子供の関心事を正しく知ることで、親子の会話が促進されます。

高1、高2くらいであれば、一緒に探してもいいと思います。

Googleの検索の仕方を見せたり、広告の排除の仕方を見せると、

自然とITリテラシーもついていきますし、

ニュースを見て気になった事を自分で調べるくせづけにもつながります。

 

短期集中の詰め込み受験対策もある程度は残るでしょうが、

主流ではなくなってくるのは確実です。

 

是非親子の会話を大事にして、子どもの興味を広げてあげてください。